社長室がプロジェクトリーダーとなり、各部署から8名の代表者を集め発足した「理念浸透チーム」。7月3日に本社第会議室にて、第一回のミーティングが行われました。この日は、理念浸透という大枠だけを定め30分のフリーディスカッションを実施。「そもそも毎日の仕事を行う上で理念は必要か?」「 日々の行動の基準となるのが、理念から導いた行動指針だよ」など、各々が持つ理念に対する意見が交わされました。その中、理念を浸透させる上で重要な役割を担っている社内報担当者の下村さんの意見を皮切りに、一つの方向えと議論が傾いていきました。
・下村さん「会社や他部署の情報を掲載している社内報への興味を見れば、働く皆さんの心の中にあるものは見えてきます」
・多田さん「社内報が読まれているか否かは、読みたいと思う記事かどうかも関係するよね」
・鈴木さん「分かります。私も知っている人が出ている読みます」
・下村さん「理念の浸透の一歩はそこからじゃないですか。社内報は、言い換えるならば広報誌です。無論、皆様が求める情報を掲載するのは私たちの仕事ですが、社員として"別に読まなくてもいいや"と思ってしまう、それは何故か?という部分にヒントがあるように思えます」
・本田さん「誰かがいっていたように、まず目の前の仕事を意識しているだけで、理念がこうだからこの仕事をこうしようとは思っていないよね」
・下村さん「例えば、私たちが利用するスターバックスは、"私たちは、パートナー、コーヒー、お客様を中心とし、Valuesを日々体現します"それが自分たちの価値だといっています。ご存知の方もいるかもしれませんが、スターバックスに接客マニュアルはありません。でも、どこの店舗に行っても同一の雰囲気やサービスを感じられませんか? 確かに、私たちは日々の業務の中で理念や行動指針を意識していませんが、無意識の中でも会社が目指す方向と同じ方向を向いて仕事ができるようになる、それが浸透のような気がします」
・神谷さん「問題は、スターバックスの皆さんにできて、私たちにできない理由は何故か、ということですね」
・吉田さん「実は、私の学生時代の友人がスタバでバイトしていて、将来は就職したいとまでいっていました。間違っているかもしれませんが、彼女の話を聞いていて感じたのは、スターバックスが好きだということです。サービスとかではなく、下村さんがいっていたようなお客様を受け入れる姿勢に感化されたのではないかと」
・下村さん「社内報が読まれるか否かは、現状の会社への愛情も比例する気がします。梶さんは、阪神ファンですからデイリー読みますよね?」
・梶さん 「確かに!それ阪神ファンの性で、気になって読んでしまう(笑)」
利益を求める会社と自己の欲求を満たす目的の社員
上記は、フリーディスカッションの会話の一部です。第一回のミーティングを終え、メンバーの中に芽生えたものがあります。私たちの目的は理念の浸透ですが、"浸透"ではなく社員の心の中に自然と"育まれる"ことが健全な状態ということです。理念の浸透というより、風土を作ることが大切ではないかということです。例えば、コンサート。アーティストのファンクラブでは、曲毎に掛け声が決まっていたりしませんか? はじめて観に行った人は、ファンの人たちから教わることなく見様見真似で声援を送り手を動かしたりします。何故かといば、声援の中で空気に包まれ無意識に自分から輪の中に入ろうとするからです。それが、自然なカタチで伝播しているということです。同様に理念を伝播させるには、会社のファンであるか否か、現状の会社に対する気持ちを捉えなくては前に進めないと思っています。
皆さん、何故働くのか?と聞かれれば、生活のためとか夢の実現とか、答えると思います。私も、生活のために働いています。では、糧を得る為なら仕事は何でも良いか?と聞かれたら、答えはNOです。何故なら、人生の中でもっとも長い時間を費やすのが仕事であり会社だからです。せっかくですから、成長したいとも思いますし、役に立ちたいとも思います。利益を求める会社と自己実現のために働く社員、その間にあるものを結び合わさなければ風土は作ることはできないと考えます。
近日中に社内報サイトでアンケートを実施しますので、ご協力をお願いします。
理念浸透チーム 総務部社内報担当 下村彩香